東京おりがみミュージアムブログ

浅草から約徒歩10分ほどの、墨田区本所にある日本折紙協内にある小さなおりがみミュージアムのブログです。

月刊おりがみ 2017年6月号 特集 雨を楽しもう

特集 雨を楽しもう

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◆季節の窓辺
朝日 勇

連載 第10 回 
緑色の雨 
Green rain
てるてる坊主やアジサイが、雨に揺れています。雨音に合わせて、軽やかにワルツを踊っているようです。緑色のジャケットをまとって、私も仲間に入れてもらおうかしら!

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マンドリンMandolin by Ms. Yo- ko ISONO
磯野 陽子

マンドリンの音色が大好きで作りました。べっ甲部分(爪があたるところ)にこだわりました。52の谷線は弦になります。いったんできあがりまで作ったあとに平面まで戻して折ると、折りやすいと思います。(作者)

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◆傘Umbrella by Ms. Sho- ko AOYAGI
青柳祥子

ちょっとかわいい傘を作りたいと思いました。正面に隙間本当は裏の白を出して透明を表現したかったのですが、それは無理でした。今の小さいお子様の傘は、傘の真ん中が透明になっていて、外からも自分からも顔が見えるようになっています。ですからその隙間に、銀のおりがみとか白いおりがみとかさしこんでも面白いかもしれません。(作者)

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◆英語でオリガミしよう Let’s enjoy both Origami and English!
Lesson 19 かたつむり 松野幸彦 
Snail by Mr.Yukihiko MATSUNO

梅雨の季節の人気者のかたつむり。カラは、もう少し大きくもできるのですが、折りやすさを優先して、このサイズにしました。(作者)
Snails are very popular during the rainy season. The size of the shell
can be a little bigger, but I chose this size to make it easy to fold.   
                        (Author)

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◆花のコースターFlower coaster by Mr. Akira KAWAMURA
川村 晟

私の折り紙作品の基本的な考え方は、「切らない」「糊付けしない」の2点です。ユニット作品も、できあがりを引っ張って、壊れるようでは不合格です。(作者)

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◆かえるFrog by Mr. Katsuhisa YAMADA
山田 勝久

ユニークな表情のかえるです。手や足が長いので、ポーズの変化を楽しむことができる作品です。

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◆ミニ知識
マンドリン…木製で全長60cm ほどの撥弦楽器(指、爪、撥で弦をはじいて鳴らす楽器)で、胴体の背が丸く盛り上がっています。もともとはリュートに起源を持つ、イタリアの民族楽器で、19 世紀後半に改良が行われ、現在の形になりました。金属製の弦が8 本(2 本ずつ同音の弦が4対)が張ってあり、ピックを用いて演奏します。日本には明治時代に輸入されました。ヘッドや音口の形、義甲板の装飾などさまざまなデザインのものがあります。右の写真は磯野陽子さん愛用のマンドリンです。
○楽器の日…6 月6 日。「芸事の稽古はじめは、6 歳の6 月6 日にする」という古くからの習わしがあります。数を親指からじゅんに折って数えると6は小指が立つ形で表すので、「子が立つ」と縁起がよく、上達が早いと人々は信じてきました。この習わしにちなんで、1970 年に全国楽器協会(全国の楽器製造・卸・小売業者相互の連携と親和・協調を図り、楽器業界の発展と音楽文化の向上を目的とする組織)が制定しました。



◆両面あじさいDouble faced hydrangea by Ms. Masako FUTAWATARI
二渡 昌子

色が移り変わるあじさいを表現したいと思い作りました。花は2色違う色を使うことをおすすめします。葉は折りすじが多くなるので、折り図をよく見て折り進めてください。(作者)

 

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     <表>            <裏>

◆青ひげ公の城Bluebeard’s Castle by Mr. Ed SULLIVAN
Ed SULLIVAN

青ひげ公は、17世紀、フランスのシャルル・ペローによる童話の登場人物で、不気味な青ひげをはやす男です。基本のユニット(2種類)、小塔、屋根の4種類のユニットを使います。すべて同じ大きさの紙で折ります。作品が掲載されている書籍では両面同色の10cmほどの大きさが勧められています。

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◆二そう船ケースDouble boat case by Ms. Ayako KAWATE
川手 章子

二そう並んだ船が立つ状態のケースに思われました。折り工程はシンプルですが、シンプルなだけ、力強さがあるように思われました。お豆を並べると、エンドウ豆のようでもあります。(作者)

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●ミニ知識参考図書:『花と樹の事典』(柏書房)、『花おりおり』(朝日新聞社)、『植物と行事&#65376;その由来を推理する』(朝日新聞社)、『植物ごよみ』(朝日新聞社)、『いま読むペロー「昔話」』(羽鳥書店)、『ペロー童話集』(新書館)、『ポプラディア』(ポプラ社)、『エッセンシャル・ディクショナリー音楽用語・作曲家』(ヤマハミュージックメディア)、『楽器のはなし』(共同通信社)、『年中行事を体験する』(中央公論新社)、『和ごよみと四季の暮らし』(日本文芸社)、『年中行事事典』(三省堂)、『大辞泉』(小学館)、『学習国語百科事典』(三省堂)、『朝日新聞』(朝日新聞社)、『世界大百科事典』(平凡社


この作品の折図は月刊おりがみ2017年3月号 No.499に掲載されております。
 
月刊おりがみは墨田区にある東京おりがみミュージアム日本折紙協会にて販売しております。
〒130-0004 東京都墨田区本所1-31-5

◆ TEL:03-3625-1161/FAX:03-3625-1162   

◆ E-mail:info@origami-noa.com

 インターネットでも購入できます。
 
↓以下のリンクからFujisan.co.jpの購入ページに移動いたします。

www.fujisan.co.jp

◆~おりがみ教室とは~◆
日本折紙協会事務局では、全国の日本折紙協会公認の折紙講師を派遣しています。
おりがみ教室をご依頼いただく際は、専用の申込書をご提出いただきますので、協会ホームページをご覧ください。
必要事項をご記入の上、実施日の最低1~2月前にご提出ください。

 


[折り紙教室料金表]
1.講師報酬:講師1名につき、12,600円(拘束3時間以内・対象40名まで)
※対象60名まで2名、80名まで3名、100名まで4名の講師が必要です。
※標準的な時間割は、講習1コマ45分(2作品)、準備・休憩15分です。

2.超過料:3時間を越える1時間毎に講師1名につき、2,100円を加算
3.材料費(折り紙):実費(一人100円程度+会場宛送料)※そちらで用意する場合は不要。
4.教材費(教本等):実費(内容により不要)
5.講師交通費:実費
6.講師昼食代:実費(時間帯による)
7.講師宿泊費:実費(日程による)
8.管理費:上記1~7の合計金額の50%がマネージメント料として加算されます。
※上記料金は消費税込み

※折り紙教室料金のご請求とお支払いについて
折り紙教室実施後、講師が協会に提出する「折り紙教室実施報告書」に基づき請求書を作成し、ご送付申し上げますので、ご検収の上日本折紙協会へお支払いください。
※講師への報酬等は日本折紙協会から講師にお支払いいたします。

折り紙教室でご準備いただくもの
1.予定参加人数分の机とイスをご用意ください。
2.入門証等の証明パスが必要な場合は、手続き方法と通用口をお知らせください。
3.宿泊を必要とする場合は、宿泊場所の手配の有無をお知らせください。
4.講師の人数に応じた講師控え室を教室付近にご用意ください。
5.作品展示をご希望の場合は、事前にご相談ください(別料金)。


教室時間割(プログラム)その他ご不明・ご要望は担当佐野までお気軽にご相談ください。
TEL:03-3262-4764 / FAX:03-3262-4479