東京おりがみミュージアムブログ

浅草から約徒歩10分ほどの、墨田区本所にある日本折紙協内にある小さなおりがみミュージアムのブログです。

月刊おりがみ No.513 2018年5月号 特集:五月晴れ

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特集 五月晴れ

◆続 デイケアで折り紙~もっとやさしく~
Origami workshop in the day care service 2nd series
第9 回 夏野菜  田中 稔憲
Summer vegetable by Mr. Toshinori TANAKA

風薫る五月ということで、清々しいものをと思い、「夏野菜」をとりあげてみようと思います。赤に緑、紫、白と彩りも美しく初夏の到来を楽しむ雰囲気になるのではないでしょうか。実は蕪かぶは冬の方がふさわしいかもしれないのですが、ふくよかな白の色合いが欲しかったので入れてみました。それに大きくて特に簡単に作れますので、無理がないということもあります。どうしても折る作品のパーツの数が多くなってしまいますから、折る回数を何とか減らしたいということがあります。
 なすのヘタもこれはこれで高齢者には結構難しいのです。この作品は3 年くらい前に作ったもので、私が講習しているお年寄りも今よりずっとしっかり折れていたのです。
 100 歳前後の生徒さんには、ヘタだけはあらかじめ折ったものを用意しておいた方がよいかもしれません。90 歳くらいなら目立った認知機能の衰えさえなかったら問題ないでしょう。私は参加されるお年寄り一人一人の現状を把握して、それに合わせて創作しています。こんなことはだれでも可能という訳にはいかないでしょうが、作品の選定は無理がないか十分配慮して進めてもらいたいと思います。

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◆兜かぶと
Japanese helmet by Mr. Yukihiko MATSUNO
松野 幸彦

折りやすくできあがりもきれいです。一つ難点は⑭図。少しすきまを作らないと、⑮の折り上げがうまくいきません。(作者)

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◆英語でオリガミしよう Let’s enjoy both Origami and English!
★兜かぶとの胡ごましお麻塩包み 伝承

この作品は、『月刊おりがみ129号』(1986年5月号)に掲載されたもので、「折おりかた形」と呼ばれる儀ぎれい礼折りの一種です。『日本の造形折る、包む』(1990年淡交社発行)などの著書がある、荒木真喜雄さん(故人)紹介です。この「兜の胡麻塩包み」のように、包み(たとう)に兜や亀や鶴などがつく形は、明治時代以降のものと考えられています。
This model is one type of ritual folding called “Orikata”. I n “Mont hl y Ori gami
No. 129” (May 1986), this model was presented by the late Mr. Makio ARAKI
who wrote “Nihon no Zokei Oru Tsutsumu [Japanese fine art, folding and
wrapping]” (published in 1990 by Tankosha) and others. Just like this“ Kabuto
shaped Wrapping for sesame and salt”, the model of wrapping with a helmet,
a turtle, a crane, and so on is considered to have been created at the Meiji era
and later.

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◆軍配Referee’s fan by Ms. Sayoko KUWABARA
くわばら さよこ

最近いろいろと話題になっているせいか、軍配の折り方の問い合わせがあります。『417号』で紹介した「軍配」のバリエーション作品です。お楽しみください。(編)

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◆鳩はとぶえ笛、メッセージ鳩Hatobue(Dove flute)、Dove-shaped card holder by Ms. Harumi TAKEI
武井 春美

地域のクラフトフェアへ出かけた時に、本当に久しぶりに鳩笛を見ました。懐かしのおもちゃを表現して見ました。鳩笛を少しアレンジすると、カードがさしこめる鳩ができました。(作者)

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◆リボン付きレターケース
川手章子

中にお便りを入れたり、また、カードとして表にメッセージを書いたりできそうです。丸くかわいらしいリボンがついているところがポイントです。⑪や⑯でうしろに折るのが少しむずかしいですが、ていねいに折りましょう。
(作者)

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◆天馬(ペガサス) Pegasus by Mr. Jun’ichiro- SOMEYA
染谷 淳一郎
伝承の「アクロバットホース」を切り込みなしでできないかと折ってみました。簡単な一枚折りのペガサスができたように思います。⑦の中わり折りは折りこむ先のすき間が2か所あり、どちらでもいいのですが、手前の方が折りやすく、奥の方にさしこむと開きどめになります。(作者)

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◆幼な子Infants by Ms. Ayako KAWATE
川手章子

なにげなく折っていて仕上がった作品です。幼いかわいらしい子が目の前に現れてちょっとうれしく思いました。厚くなるところもありますが、折り図にしたがって折ってみてくださいね。(作者)

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◆蝶番箸はしお置きButterfly shaped chopstick rest by Ms. Sho-ko AOYAGI
青柳祥子

動く蝶ができました。形が蝶ちょうつがい番のようです。おもちゃにも、10cm角くらいで折って箸置きにもいいなと思いました。箸置きには動く必要がありませんが…。(作者)

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◆ハイヒールHigh-heeled shoes by Mr. Yukihiko MATSUNO
松野 幸彦

手順が明確なので覚えていただきやすい作品だと思います。7.5cm角のホイル紙で小さく作っても楽しいです。左の写真のように飾りを折り出すこともできます。(作者)

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◆口紅Lipstick by Ms. Masako FUTAWATARI
二渡 昌子

オシャレに飾る口紅を作りました。15cm角の折り紙で切って作ると、ほぼ実物大です。鏡台の前に立てて飾るとステキです。(作者)

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◆おってあそぼう!!
LOVE TALK(恋のお話) Francis M.Y.OW

左右に引っぱって「くちびる」のように動かして遊ぶ作品です。シンガポールのオウさんのハートの作品を先月号に続いてご紹介します。

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◆わんこ箱Dog-shaped Box by Ms. Michie TAKAYAMA
髙山 三千江

戌年にちなんだ作品を創作した中の一つです。家の犬がおすわりをしている格好を見てひらめいた作品です。耳を工夫すると猫にもなりますよ。(作者)

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今回の作品の折図は月刊おりがみ2018年5月号 No.513に掲載されております。

月刊おりがみは墨田区にある東京おりがみミュージアム日本折紙協会にて販売しております。

日本折紙協会

〒130-0004 東京都墨田区本所1-31-5

◆ TEL:03-3625-1161/FAX:03-3625-1162   

◆ E-mail:info@origami-noa.com

 インターネットでも購入できます。

↓以下のリンクからFujisan.co.jpの購入ページに移動いたします。

www.fujisan.co.jp




◆~おりがみ教室とは~◆
日本折紙協会事務局では、全国の日本折紙協会公認の折紙講師を派遣しています。
おりがみ教室をご依頼いただく際は、専用の申込書をご提出いただきますので、協会ホームページをご覧ください。
必要事項をご記入の上、実施日の最低1~2月前にご提出ください。

[折り紙教室料金表]
1.講師報酬:講師1名につき、12,600円(拘束3時間以内・対象40名まで)
※対象60名まで2名、80名まで3名、100名まで4名の講師が必要です。
※標準的な時間割は、講習1コマ45分(2作品)、準備・休憩15分です。

2.超過料:3時間を越える1時間毎に講師1名につき、2,100円を加算
3.材料費(折り紙):実費(一人100円程度+会場宛送料)※そちらで用意する場合は不要。
4.教材費(教本等):実費(内容により不要)
5.講師交通費:実費
6.講師昼食代:実費(時間帯による)
7.講師宿泊費:実費(日程による)
8.管理費:上記1~7の合計金額の50%がマネージメント料として加算されます。
※上記料金は消費税込み

※折り紙教室料金のご請求とお支払いについて
折り紙教室実施後、講師が協会に提出する「折り紙教室実施報告書」に基づき請求書を作成し、ご送付申し上げますので、ご検収の上日本折紙協会へお支払いください。
※講師への報酬等は日本折紙協会から講師にお支払いいたします。

折り紙教室でご準備いただくもの
1.予定参加人数分の机とイスをご用意ください。
2.入門証等の証明パスが必要な場合は、手続き方法と通用口をお知らせください。
3.宿泊を必要とする場合は、宿泊場所の手配の有無をお知らせください。
4.講師の人数に応じた講師控え室を教室付近にご用意ください。
5.作品展示をご希望の場合は、事前にご相談ください(別料金)。


教室時間割(プログラム)その他ご不明・ご要望は担当佐野までお気軽にご相談ください。
TEL:03-3625-1161 / FAX:03-3625-1162