東京おりがみミュージアムブログ

浅草から約徒歩10分ほどの、墨田区本所にある日本折紙協内にある小さなおりがみミュージアムのブログです。

月刊おりがみ1月号 No.521 特集 いのしし年のお正月 

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●特集 いのしし年のお正月

◆おりがみ日本むかし話シリーズ
Origami Japanese falk tales made by Ms.Sumiko TACHIBANA
構成 立花澄子
第1話 十二支のはじまり
HOW THE CHINESE ZODIAC CAME TO BE.

「おりがみ日本むかし話シリーズ」のはじまり、はじまり。
 お気に入りの作品を使わせていただいたり、自分で考えた折り紙を使ったりしながら、これから1年間毎月、日本むかし話の場面を1 枚の色紙に描いて見ようと思っています。
 1月は「十二支のはじまり」。神様が動物たちに呼びかけます。「元日の朝に集まりなさい。1番早く来たものから12 番目まで、順番にその年の守り神にしてあげよう」。干支の十二支の由来がわかる、むかし話です。干支のことを考えるのは、年賀状を書く年末とお正月くらいと思い、1月号にこのお話を選びました。今年の干支はイノシシでウシやネズミじゃないぞ!とツッコミはご遠慮ください。北村惠司さんの「ねずみ」と笠原邦彦さんの「うし」を使わせていただきました。「うし」は、原作では背中をたいらにして立体に仕上げます。色紙などに貼って使う場合、足や耳やツノなど表側と裏側をずらして折った方が躍動感が出ます。ましてや、ネズミはすぐにウシの背中から飛び降りて1番になるぞ!
と思っていた訳ですから、スピードを感じられるように裏側の耳と両耳の先を折りませんでした。
 神様の家の門がどのようなものか想像するしかありませんが、キラキラ光り輝いているだろうと金紙の裏に銀紙を貼り、伝承の二そう舟から作ってみました。背景は雲の上のイメージ、フワフワキラキラの感じを生花を包む不織布を楕円形や丸く切って貼りました。

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◆英語でオリガミしよう Let’s enjoy both Origami and English!
Lesson38 
Uribo by Ms. Michie TAKAYAMA
うりぼう 髙山三千江

「うりぼう」とはイノシシの子どものことです。背中の模様が、銀泉マクワウリの縞に似ていることからそう呼ばれています。短い足のかわいらしいうりぼうを作りました。模様をかいて楽しんでください。7.5cm角の大きさの紙で折るとよいでしょう。(作者)
”Uribo” is a wild boar piglet. It is so called because the pattern on its
back resembles the stripes of an oriental melon. I made a cute Uribo
with short legs. Please enjoy drawing patterns
and eyes. It is recommended to fold with a 7.5
cm square paper. (Author)

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◆いのししWild boar by Mr. Keiji KITAMURA
北村 惠司

干支ふた回り前に掲載された、人気の作品です。今回、成田光昭さん(長野県)の工夫でキバを出した形もあわせて紹介します。

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◆イノシシWild boar by Ms. Tomoko TANAKA
田中 具子

干支3回り前に掲載された「いのしし」です。⑰で体をタテ半分に折っただけでも、じゅうぶんイノシシらしくなるのですが、思い切った立体化によって、工芸品のようなたたずまいにしあがっています。
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◆漢字の正月Kanji (Chi nese character) meani ng “New Year” by Mr. Ko-ich DATE
伊達光一

漢字や平仮名など文字の折り紙創作にチャレンジしています。「正」のパーツIは漢字の「止」です。やることをやめないで完成しましょう。「月」は段折りや引きよせ折りが多いですが、かがやく「月」の字を折りましょう。(作者)

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◆亥のぽち袋Wild boar small envelope by Mr. Eiji TSUCHIDO
土戸英二
しっぽの先を右の写真のようにもうひと折りしてもよいでしょう。(作者)

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◆末広(すえひろがり)
半田 丈直

なぜか最近、和物の「縁起物」にはまっています。あえて「扇・扇子」ではなく、「末広(すえひろがり)」と呼ぶことにしました。好きな模様の紙を使って楽しんでください。あえて折り目を入れていませんが、じゃばら折りを加えて立体感を出してもいいと思います。(作者)

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◆ペタン・プク 川手 章子
ペタンとした平面から4つの辺を押しプクッと立体にできるところが楽しく思われました。くみあわせのときのりづけをしてください。(作者)

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◆ぶたPig by Mr. Kunihiko KASAHARA
笠原 邦彦

伝承作品のぶた(写真右)は実に見事なものですが、背中が開いてしまうという難点があります。そこでこれを「ざぶとん折り」にして改めた訳です。そのことが耳の表現を可能にしました。(作者)

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◆恵比寿、大黒天Ebisu and Daikoku, the gods of wealth by Mr. Eiji TSUCHIDO
土戸英二

2015年の折紙講師勉強会での講習作品です。今月号から何号かにわけて七福神すべてを紹介します。今回は恵比寿と大黒天です。お楽しみください。

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◆読者の広場
◆北陸おりがみコンベンション報告
金沢支部「金沢おりがみの会」支部田中稔としのり憲/石川県

◆練馬支部活動報告(2)教室と研修旅行
練馬支部「ノア・こぶし会」 支部長 服部周平/東京都

◆みんなの作品展

◆World Origami Report
ランゴリガミ
明日仁見(インド・ニューデリー/Oritai 隊長)

◆高木 智 氏 収蔵資料より  解説 岡村昌夫

はじめてのノアブックス電子書籍です
■アルファベットおりがみ
    納所克志 著

■おりがみ太平記  
    黒岩 磨 著

今回の作品の折図は月刊おりがみ2019年1月号 No.521に掲載されております。
月刊おりがみは墨田区にある東京おりがみミュージアム日本折紙協会にて販売しております。
〒130-0004 東京都墨田区本所1-31-5
◆ TEL:03-3625-1161/FAX:03-3625-1162   
◆ E-mail:info@origami-noa.com
インターネットでも購入できます。
↓以下のリンクからFujisan.co.jpの購入ページに移動いたします。

www.fujisan.co.jp



◆~おりがみ教室とは~◆
日本折紙協会事務局では、全国の日本折紙協会公認の折紙講師を派遣しています。
おりがみ教室をご依頼いただく際は、専用の申込書をご提出いただきますので、協会ホームページをご覧ください。
必要事項をご記入の上、実施日の最低1~2月前にご提出ください。

[折り紙教室料金表]
1.講師報酬:講師1名につき、12,600円(拘束3時間以内・対象40名まで)
※対象60名まで2名、80名まで3名、100名まで4名の講師が必要です。
※標準的な時間割は、講習1コマ45分(2作品)、準備・休憩15分です。

2.超過料:3時間を越える1時間毎に講師1名につき、2,100円を加算
3.材料費(折り紙):実費(一人100円程度+会場宛送料)※そちらで用意する場合は不要。
4.教材費(教本等):実費(内容により不要)
5.講師交通費:実費
6.講師昼食代:実費(時間帯による)
7.講師宿泊費:実費(日程による)
8.管理費:上記1~7の合計金額の50%がマネージメント料として加算されます。
※上記料金は消費税込み

※折り紙教室料金のご請求とお支払いについて
折り紙教室実施後、講師が協会に提出する「折り紙教室実施報告書」に基づき請求書を作成し、ご送付申し上げますので、ご検収の上日本折紙協会へお支払いください。
※講師への報酬等は日本折紙協会から講師にお支払いいたします。

折り紙教室でご準備いただくもの
1.予定参加人数分の机とイスをご用意ください。
2.入門証等の証明パスが必要な場合は、手続き方法と通用口をお知らせください。
3.宿泊を必要とする場合は、宿泊場所の手配の有無をお知らせください。
4.講師の人数に応じた講師控え室を教室付近にご用意ください。
5.作品展示をご希望の場合は、事前にご相談ください(別料金)。


教室時間割(プログラム)その他ご不明・ご要望は担当佐野までお気軽にご相談ください。
TEL:03-3625-1161 / FAX:03-3625-1162