東京おりがみミュージアムブログ

浅草から約徒歩10分ほどの、墨田区本所にある日本折紙協内にある小さなおりがみミュージアムのブログです。

月刊おりがみ 2017年9月号 特集:空をみよう

特集 空をみよう

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◆続 デイケアで折り紙~もっとやさしく~
第1回 おわら風の盆 田中稔

『おりがみ469 号(2014 年9 月号)』から『おりがみ480 号(2015 年8 月号)』まで 一年間連載しました「デイケアで折り紙~生き生きと心豊かに~」の続編です。今回はもっと易しく制作でき、教室が優しい雰囲気に包まれる作品を紹介します。
お役立てください。


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◆紙コップからのコースター
Coaster made by 8 pieces of module that have the origin of the traditional model cup by Ms. Reiko NIKAIDO
二階堂 黎子

伝承作品のコップから、子どもたちにも親しんでもらえる作品として、蛙、金魚、スリッパ、帽子、セミなどができました。最後に考えましたのが、このコースターです。ある幼稚園では、気球に見立てて、ゴンドラを吊り、「お空の散歩」の壁画に使っていただきました。(作者)

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◆白Kanji that means shiro(white) in Japanese by Mr. Ko- ichi DATE
伊達 光一

『500号(2017年4月号)』の「読者の広場」で紹介された「百」のもとになった作品です。創作するとき、上の「ノ」をどんな折り方にするのかとても悩みました。⑱~⑳と㉕~㉙は説明文も見ながら折るとうまくできますよ。(作者)

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◆ツルの小袋とケースEnvelope with a crane and Case with a crane by Ms.Ayako KAWATE
川手 章子

ツルの付いた小袋が先に仕上がったところで立体化したケースも折ってみようと思いました。紅白の折り紙で折って、おめでたい作品に。中にお便りを入れてもよさそうです。折り図にしたがって、ていねいに折ってみてください。(作者)

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◆タヌキRaccoon dog by Ms. Harumi TAKEI
武井 春美

月の満ち欠けの毎日の変化を、肉眼で観察したいと思ってから、もう何回満月を見たことでしょう。いまだ全サイクルは観察できていません。とりあえず、このタヌキと一緒に夜空を見上げ、中秋の名月を楽しみたいです。(作者)

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◆柄がら付きケースCase with patterns by Ms. Ayako KAWATE
川手 章子

側面に柄の付いたケースに思われて、この作品名にしました。⑬では、ていねいに折ってさしこんでくださいね。(作者)

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◆月見だんごTsukimi dango(rice cakes) by Mr. Takeshi TANAKA
田中 健司

初めて投稿した作品を掲載していただき、驚き、喜び、そして感謝の気持ちでいっぱいです。この作品は川崎敏和先生の「薔薇」や「あじさい」を折り続けたことで生まれました。川崎敏和先生ありがとうございました。(作者)

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◆伝承作品紹介
フウリンソウ(ツリガネソウ) Bellflower(Traditional model)

ツリガネソウは花の形が釣つ り鐘がね状の形の花の総称で、ホタルブクロなどのことも指します。近年、この作品を使って、右の写真のような「ピエロ」(作者不詳)などの人形作りが人気です。

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◆英語でオリガミしよう Let’s enjoy both Origami and English!
Lesson 22 
Ninja star(Shuriken)(Traditional model)

手裏剣は、小型の鉄製の剣です。忍者が敵にいくつも投げつける武器のイメージがありますが、重くて貴重品の手裏剣を忍者が携帯できるのはせいぜい1、2個だったそうです。また、現場に残すと身元がばれるので、よほどのことがないと投げなかったそうです。今回は正方形の紙を半分に切って長方形の紙2枚で折る折り方を紹介しましたが、正方形のまま2枚で折ったり、今回の長方形のさらに半分の長方形で折ったりする作品も伝承されています。
A Ninja star is a small steel blade. People may have an image that Ninjas throw
many Ninja stars to enemies, but in reality Ninjas could carry only one or two
stars because they were heavy and valuable. Besides, Ninjas did not throw a Ninja star unless under exceptional circumstances because leaving it on site
would reveal their identity. Here, I present the way to cut a square paper in half
to use two rectangular papers. There are also traditional models to use two
square papers or use two narrow rectangular papers by dividing a square paper
into four pieces

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◆忍者Ninja(professional spy in feudal Japan) by Ms. Sho - ko AOYAGI
青柳 祥子

百面相から何かできないかなと遊んでいたらひょっこり掌に忍者が現れました。最も古く忍者を使ったのは、聖徳太子です。忍術伝書『忍術秘書応義傳』に書かれています。あの時代劇に出てくる由美かおる(若い人はわからないと思いますが)、まさに女忍者でした。江戸時代は女忍者も多かったようです(ちなみに、このかわいい忍者は、手裏剣が得意です)。(作者)

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◆ひこうきAirplane by Ms. Hiromi TAKAGI
髙木 ひろみ

正方形、またはその半分の直角二等辺三角形で折ります。正方形で折るときは、厚みによってずれやすいので注意してください。白い折り紙で折って、飛行機の絵柄をデザインしてお絵描きすると楽しいです。つばさを広げて立体的にすることもできます。(作者)

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◆かかしScarecrow by Mr. Kunihiko KASAHARA
笠原 邦彦

「たこの基本形」からの発展として「小鳥の基本形=④」がありますが、これを基本形に挙げぬ先輩も居られ、未開拓で来ました。で、「これは狙い目!」とて、私は多くの収穫を得ました。「かかし」もそんな中の一つです。(作者)

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◆ふっくら袋Bag by Ms. Sho - ko AOYAGI
青柳 祥子

折図の③~⑤でつけた折りすじが両脇の止めになります。その部分が気に入っています。少し厚めの紙で折るとしっかり使えます。取っ手の上からリボンをしても素敵です。折り図⑦と⑧は、逆にも折りすじをつけておくと折図⑩で楽に折れますよ。(作者)

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この作品の折図は月刊おりがみ2017年9月号 No.505に掲載されております。
 
月刊おりがみは墨田区にある東京おりがみミュージアム日本折紙協会にて販売しております。
〒130-0004 東京都墨田区本所1-31-5

◆ TEL:03-3625-1161/FAX:03-3625-1162   

◆ E-mail:info@origami-noa.com

 インターネットでも購入できます。
 
↓以下のリンクからFujisan.co.jpの購入ページに移動いたします。

www.fujisan.co.jp



◆~おりがみ教室とは~◆
日本折紙協会事務局では、全国の日本折紙協会公認の折紙講師を派遣しています。
おりがみ教室をご依頼いただく際は、専用の申込書をご提出いただきますので、協会ホームページをご覧ください。
必要事項をご記入の上、実施日の最低1~2月前にご提出ください。

[折り紙教室料金表]
1.講師報酬:講師1名につき、12,600円(拘束3時間以内・対象40名まで)
※対象60名まで2名、80名まで3名、100名まで4名の講師が必要です。
※標準的な時間割は、講習1コマ45分(2作品)、準備・休憩15分です。

2.超過料:3時間を越える1時間毎に講師1名につき、2,100円を加算
3.材料費(折り紙):実費(一人100円程度+会場宛送料)※そちらで用意する場合は不要。
4.教材費(教本等):実費(内容により不要)
5.講師交通費:実費
6.講師昼食代:実費(時間帯による)
7.講師宿泊費:実費(日程による)
8.管理費:上記1~7の合計金額の50%がマネージメント料として加算されます。
※上記料金は消費税込み

※折り紙教室料金のご請求とお支払いについて
折り紙教室実施後、講師が協会に提出する「折り紙教室実施報告書」に基づき請求書を作成し、ご送付申し上げますので、ご検収の上日本折紙協会へお支払いください。
※講師への報酬等は日本折紙協会から講師にお支払いいたします。

折り紙教室でご準備いただくもの
1.予定参加人数分の机とイスをご用意ください。
2.入門証等の証明パスが必要な場合は、手続き方法と通用口をお知らせください。
3.宿泊を必要とする場合は、宿泊場所の手配の有無をお知らせください。
4.講師の人数に応じた講師控え室を教室付近にご用意ください。
5.作品展示をご希望の場合は、事前にご相談ください(別料金)。


教室時間割(プログラム)その他ご不明・ご要望は担当佐野までお気軽にご相談ください。
TEL:03-3625-1161 / FAX:03-3625-1162