東京おりがみミュージアムブログ

浅草から約徒歩10分ほどの、墨田区本所にある日本折紙協内にある小さなおりがみミュージアムのブログです。

月刊おりがみ 2017年5月号 No.500 特集 春らんまん500号まつり

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特集 春らんまん500号まつり
特選折紙ギャラリー

◆季節の窓辺
朝日 勇

連載 第8 回 

春陽多彩 
Colorful spring sunshine
ぽかぽかと春の陽は、生きているすべてのものを応援してくれているようです。ちょっとつかれたなと思っていても、何だかがんばれそうです。

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◆ガーデンローズ
佐藤直幹

『500号』達成おめでとうございます。長野の片田舎で暮らしていた私にとって、雑誌『おりがみ』は、折り紙に関する唯一の情報源でした。その記念の『500号』に私の作品を載せていただけるとのこと、感無量です。(作者)

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◆Star fish(ヒトデ)
ジョン・モントロール
正方形用紙から星形を折り出す試みで、最初にヒトデを発表したときは基本の形(⑭)までの工程が整理できていませんでしたが、のちに折りの基準を設けました。⑭は「5つのカドをもつ正方形」で、花にも応用できます。(作者)

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◆500号記念創作折り紙特別寄稿
笠原邦彦
しろくまのおやこ Polar bear and bear cub by Mr. Kunihiko KASAHARA
とうとう500号の発刊! すごいですね。単純に12で割れば、創刊以来40年以上となるわけですね。
 しみじみと懐かしむに、NOAマガジン創刊の頃は、私まあまあ力がありました。頭の中にイメージしたものは、次々と楽しく取り出せたことでした。しかし今はもう、しっかりと折ることもままならなくなったようで…40年とは、我が身で思うだけでも、そりゃ大変な年月です。
 でもこの500号を(折り返し点)と考え、1000号までも継続、存在されていってほしい!
 オバマさんが専用機の中で折った美しい「おりづる」を、広島市にプレゼントしてくれたというニュースに示されたように、おりがみは平和のシンボルでもありますから、この美しい世界を紹介するマガジンの号数を伸ばし続けることは、平和行動とも等しいと言えるでしょう。
 さて今回、編集部より『500の数字に関連したような作品を』とのご依頼がありましたが、頭をひねってもアイデアは浮かんで来ませんでした。で、苦し紛れに、上記「500は1000の半分。」とのこじつけから、正方形のおりがみの(半分)からできる作品として、「白くま親子」と「雪山の飾り台」を思い付いて返事をお送りした次第。
 ところで親子を、親子らしいサイズにするために、一般的な15センチ角の用紙で折ってみましたら、こどもが思うように折れません。(昔はこんなのすらすら折れたのに!)ただ「白くま」と「雪山」ですから、白い紙でいいわけです。そしておりがみ用紙より大きな白い紙といったら、A4のコピー用紙があります。これを使えば、楽々と折れるサイズが採れるでしょう。場合によったら、裏の白い(広告チラシ)でもいいですよね。

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◆正五角形エコエコ封筒 藤田 文章
ECO friendly pentagon envelope by Mr. Fumiaki FUJITA

エコエコとは ecological (環境を損なわない) and e エコノミカルconomical (経済的な)ということでECO friendlyと同じく非常にNOWな言葉です。(掲載号の作者の言葉より)
※正確には正五角形ではないので、少し平たい五角形になります。正五角形にしたいときは、
 A4 サイズの場合、 長辺を8mmほど切り取ってください。

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◆舞妓さん(だらりの帯)  窪田 八重子
Maiko-san(Japanese dancing girl) by Ms. Yaeko KUBOTA

思いがけない御便りに、光栄で胸が震えました。2月6日の誕生日プレゼント(96歳)で最高に幸せです。(作者)

古都特集で掲載した、大好評の作品です。紙選びを楽しみながらお作りください。作者の窪田さんは「貴花田宮沢りえ」(『210号』掲載)、「トイレマーク」(『218号』掲載)、『チャップリン」(『257号』・『おりがみ傑作選4』掲載)、「マリリンモンロー」など人物の形も多く創作されています。(編)

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◆手(グー、チョキ、パー) 熊くまさか坂 浩ひろし
Hand(Stone、Scissors、Paper) by Mr. Hiroshi KUMASAKA

『こんにちは あかちゃん」という特集で、あかちゃんの手形として口絵で紹介されました。形をととのえるためにのりづけが必要ですが、グー、チョキ、パーのじゃんけんもできます。『500号』記念で、5本の指の、折り紙には欠かせない手です。お楽しみください。

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◆ピュアランドパンダ サイ・チェン

イギリスの折り紙作家の Jジョンohn S スミスMITH さんが、“Pureland origami”を提唱しました。初心者にも折り紙に親しんでもらえるように、谷折りと山折りだけで作ることができる簡単な作品のことです。サイ・チェンさんは、台湾出身のアメリカ在住の折り紙作家で、1枚で折れるパンダは大人気でした。

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◆梅のかんざし 飯田 和子

小さな紙でかんざし用に作った梅の花で、シベの代わりに水引がのりづけされています。この作品は「カーネーション」(『おりがみ4か国語テキスト100』収録、薗部光伸 創作)の8枚の花びらを3枚折り込んで5枚の花びらにしたもので、この方法を使って笠原邦彦さん、薗部光伸さんなど多くの作家も花や星などを1970年代に発表されています。

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◆ショーケース  川手 章子

簡単に折れる作品です。掲載当時、この作品を秋祭りの屋台の商品ケースとして用いました。春なので、プランターにしてお花を飾ってもよいでしょう。逆さまの形でも使え、側面の外側や内側のポケットに、メモなどをさしこむこともできます。また、積み重ねて、積み木遊びもできます。表紙の500の数字には、この作品を使っています。

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◆読者の広場

◆海外で出会った「おりがみ」
青柳祥子

◆タローのおりがみものがたり
中村桂一

◆~おりがみ教室とは~◆
日本折紙協会事務局では、全国の日本折紙協会公認の折紙講師を派遣しています。
おりがみ教室をご依頼いただく際は、専用の申込書をご提出いただきますので、協会ホームページをご覧ください。
必要事項をご記入の上、実施日の最低1~2月前にご提出ください。

[折り紙教室料金表]
1.講師報酬:講師1名につき、12,600円(拘束3時間以内・対象40名まで)
※対象60名まで2名、80名まで3名、100名まで4名の講師が必要です。
※標準的な時間割は、講習1コマ45分(2作品)、準備・休憩15分です。

2.超過料:3時間を越える1時間毎に講師1名につき、2,100円を加算
3.材料費(折り紙):実費(一人100円程度+会場宛送料)※そちらで用意する場合は不要。
4.教材費(教本等):実費(内容により不要)
5.講師交通費:実費
6.講師昼食代:実費(時間帯による)
7.講師宿泊費:実費(日程による)
8.管理費:上記1~7の合計金額の50%がマネージメント料として加算されます。
※上記料金は消費税込み

※折り紙教室料金のご請求とお支払いについて
折り紙教室実施後、講師が協会に提出する「折り紙教室実施報告書」に基づき請求書を作成し、ご送付申し上げますので、ご検収の上日本折紙協会へお支払いください。
※講師への報酬等は日本折紙協会から講師にお支払いいたします。

折り紙教室でご準備いただくもの
1.予定参加人数分の机とイスをご用意ください。
2.入門証等の証明パスが必要な場合は、手続き方法と通用口をお知らせください。
3.宿泊を必要とする場合は、宿泊場所の手配の有無をお知らせください。
4.講師の人数に応じた講師控え室を教室付近にご用意ください。
5.作品展示をご希望の場合は、事前にご相談ください(別料金)。


教室時間割(プログラム)その他ご不明・ご要望は担当佐野までお気軽にご相談ください。
TEL:03-3262-4764 / FAX:03-3262-4479

月刊おりがみは墨田区にある東京おりがみミュージアム日本折紙協会にて販売しております。

日本折紙協会

〒130-0004 東京都墨田区本所1-31-5

◆ TEL:03-3625-1161/FAX:03-3625-1162   

◆ E-mail:info@origami-noa.com

 

インターネットでも購入できます。

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