脳トレ折り紙 市松模様
算数の問題を通して脳を元気にすることが続いたので、今月は美しい模様を作りたいと思います。 いろいろありましたが、ようやく決定した東京オリンピックの新エンブレムは、市松模様にヒントを得た藍色1 色のデザインでした。このエンブレムを見て考えたのが、今月号の作品です。1990 年ごろ考えた自作の「パッチワーク 4 枚組み」からの発展させました。裏から折り始めた単体2枚と、その逆の単体2枚の 4 枚組みです。おのおのの単体に「とめのポケット」と、「とめの手」がついています。
4 枚の折り紙で、16 分割のきれいな市松模様が現れます。単体を折ってからすぐにくみあわせ方の図にしたがって折ってもよいですが、図を見ないでくむことに挑戦されてもよいでしょう。
ところで、もともと「石畳」と呼ばれたこの模様が、「市松模様」と名付けられたのは、江戸時代中期の歌舞伎役者の佐野川市松がこの模様の袴を用いたことに由来するそうです。歌舞伎役者が愛した粋な模様を折り紙で折りましょう。
(作者:石橋 美奈子)